・・・に子供を連れて行ってきました。
大体は、だまし絵のようなものばかりで、それはそれで興味深かったのですが、
一番驚いたのは俗にトリックホールという部屋です。
円筒を横倒して、その中を歩いていくような部屋なのですが、
歩くところは橋のようになっています。

こんな感じの部屋です。
この周りの青い星のようなもの全体が反時計回りにグルグルと回っていて、
最初入るときは、予備知識もなく子供に引っ張られていったので、
「おおグルグルと回りが回ってるけど、単に綺麗な部屋を通れるのかな」
などと考えていたのです。
しかし歩き出してしばらくすると、なぜか回りの動きが止まって見えるようになりました。
それと同時に水平なはずの橋の部分が反時計回りに45°くらい倒れたような感覚
(感覚というかほぼ実感)が起き始め、自分の重心が左寄りに偏ってしまい、
足が上がらなくなり、歩けなくなってしまいました。
後ろからも人が来ているので、なんとかヨタつくも、歩いて出ることができましたが、
なかなかとんでもない体験をしました。
後から見ると、見出しでは、
「不思議な錯覚の空間が体験できる!! 君は平衡感覚を保てるか?」
と書かれていて、確かにその通りなんですが、
私にとってはそれ以上、感じ得るものがありました。
子供に連れられて3回通りましたが、3回とも確実にそれが起こされてしまいました。
私が感じたのを言葉にすると、
視覚が捉えた回転状態が、なぜか回転していないと錯覚した途端(この原理が不明)、
体の運動機能が回転しなくなった差の分?を勝手に再現し、
重心の位置も変えてしまう反射を起こす。
視覚の錯覚が体の運動機能、しかも立つという日常当たり前に鍛えられている機能まで、
影響してしまう、その影響力です。
私たちは普段、何をどう見ているのかという本質に迫るものです。
(眩暈に似ている!?)
単に、視覚と運動機能はつながっているからとか、
錯覚で平衡感覚がなくなってしまうという、
誰にでも伝わるような表面上の言葉の表現だけでなく、
重要な体感と学びをいただきました。
どうせなら、自分が知っている限りの「外し方」もいろいろ試してみれば良かった・・・と
後悔するも、子供の喜ぶイベントで大人気なくいろいろ試すのも気が引けるので、
仕方なしか・・・。
分析としては・・・(意味不明な単語が出てきます)視界の全てそうなるか、もしくは8割くらいが回転しているように感知すると、それが恒常だと反射的に脳が判断し、その回転に合わせるように視覚上は「回っていないこと」にしてしまうのだろう。それと連動して、体は回転運動に耐え備えるように浮定重心の位置を変えてしまうのだが、実際は回っていないので、引力の鉛直軸線とずれが生じてトルクが発生し、体の回転を避けるために、左足が支えようとすることで、動作重心が左に寄ってしまったように感じ取っている・・・のでは?電車が発車する前に遅れないように、進行方向に浮定重心を無意識に動かしてしまうのと似ている体の仕組みかと推測。
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