身体は現在しか捉えていないし、脳の情報を全て現在のことと認識する。
脳は一応概念上の過去や未来の情報を参照するが、それは現在には存在はせず、そういう想定をした情報を身体は現在の対応すべき情報と認識し、作動する。
脳の中ではそういった情報があっても、物体である身体には過去や未来など存在しない。
時間流というものが本当にあったとして、過去や未来の時間軸上の身体は存在するかもしれないが、少なくとも過去や未来の身体を現在操れる状態にはない。
現物は現在にしか存在しない。
つまり過去や未来の何らかの情報に対処をしなければと思うだけで身体は脳に浮かんだその情報を「現在の情報」であると認識し、対処を始めるので、「力は出てしまう」。
最近、大して身体を動かしていないし、それなりに寝ているのに身体の疲れが取れない・・・ということがあったら、過去の失敗や恐怖、または未来の不安にとらわれて、身体が無自覚に対処をしようとして過疲労しているのを疑った方が良い。
それだけ身体は良くも悪くも敏感に脳内の情報を現実世界に反映してしまう。
ということは・・・これは逆利用できるということも示唆している。
脳内で作るイメージだけで身体がそれを現在本当に起きている情報と認識するのであれば、逆利用の効能を知っている人間からすれば、こんなに有難い誤認識機能を使わない手はない。
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