ちょっと前にダ・ヴィンチ・コードで話題になったモナリザ。
レオナルド・ダ・ヴィンチのこの絵は不思議だ。

笑っているその表情から、何か別の意思が読み取れる。
それが何の意思なのかは特定はできないが、とにかく、不思議な表情を表現している。
例えば、普通にマンガとか読んでて、大抵、表情と意図・意思は一致している。まあ、少年誌を読むことが多いのでなおさらなんだろうが、普通は大抵そうだろう。
それを外して、笑っていても、裏で悪いことを考えている表情もたまに見かけることはある。
しかし、それもあからさまな悪笑みの表情で・・・のケースだ。
しかし、このモナリザはそれらと一線を画している。
確かな笑顔なのだ。
しかし、裏腹ないろんな(複数の)感情を思わせる。
それはまるで、本当の人間の表情のように。
もし、自分が一生をかけて、1つの表情にいくつもの意思を窺わせる絵を描こうとして、その技術を身につける自信がない。その技巧に気がつき、描く能力を身につけられるとは思えない。
ダ・ヴィンチという人間がどのような人生を送ったかはわからないが、
そういう、表情との裏腹さを描き出すことにかけて、彼はすごい観察力を持っていたんだろうし、その能力があった。
少なくともその点において、彼は今でも評価され得る、天才であったのだろう。
時代を超えてなお、多くの人から評価される遺産には、このような何かしらの理由があるんだろうなと思ってみた。
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