自分は子供の頃、靴飛ばしが得意だった。
ブランコが下がったところから上がっていくまでの間にGが最大になる位置がある。
そこで身体が外に飛ばされそうになる。
その高まった力にタイミングを合わせて脱ぎかけた靴を足を振って飛ばすと、靴に付随した一時的なエネルギーが靴を遠くへ飛ばす。
あのタイミングが一致した感覚がたまらなく楽しかった。
まるで自分が地球で、靴は地球でスイングバイで勢いを増して地球から宇宙へ飛び立っていく宇宙船のようだった。
〇明な力の正体と意識
質量には地球上で1Gというエネルギーが自動的に与えられている。1Gを越すと筋肉の断裂でそのエネルギー(重心)が実感される。それは体の中でも外でも同じ。ただし1Gを越えないと中でも外でも「あるのかないのか」さっぱりわからなくなっている。
(外にあっても認識できないから存在しないと多くの人が決めてしまっている)
加速することで、Gを高められるが、高めるほどGは身体から離れる。そして物体はGの位置に向かおうと(軸を戻そうと)する。
身体から離れると、それは空間重心となり、そこに引っ張られて翻弄されるから、人間はそれが危険で嫌だから、体内に置いて管理しようとする。1G以上を体内に無理に留めようとすると、力んでしまう。本来はこの力は体内であろうと体外であろうと関係なく自由に素通りするものだ。そして物体の質量に付随し、位置は分離するが、それが別の物体に働きとして作用するには、重心位置ではなく、あくまで物体本体への接触を必要とする。つまりエネルギーの働く1Gを越える空間の仮想重心をあたかも「本当に力が発生している位置」として人間は便宜的に存在を作り出してそれを捉えることができているということになる。
それに実体はなく、実効的な力もそこにはなく、本来は物体にある。だから物体にしか実体がないと常識的な情報整理をしている人もいれば、そのエネルギー重心に力が発生していて影響されていると捉える人もいる。しかしいずれにせよ、人間の無意識はその重心が中であれ外であれ存在し、影響を受けていることを知っていて、1Gを越えると筋反射を起こす。 この筋の動きが感覚を呼び起こし意識を発生させている。よって意識は重心の近くに発生する。
[0回]
PR