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まえがき(利用上の注意点はこちらです。新規さんはご一読ください。)

<〇気上げがなぜ成立するのか>

 〇気上げで、相手が手首に重さを集中させているとか、また多人数で押している場合は、その重さが合力となってかかっていると考えて、押さえられている方は絶対に動かせるわけがないと通常思ってしまいます。
 しかし、相手が何人で押さえ込もうとも、それぞれが自体を安定させるための中性重力を別個に作っており、みんなで力を合わせているようですが、それは気持ちの上で協力しているというだけで、それぞれの個別の実感で力を出していると感じているだけに過ぎず、自分の中性重力の状態に気づいていません。

 人間は自分を動かさないために中性重力部分を作っていて、それがバランスとして身体を動かさないための方法になっており、押さえる側ではそれがイコール相手を押さえ込むための固定になっています。
 だから押さえる方は楽なんです。持ち前の中性重力部分をそのまま使えば良いのですから。

 上げる側が力で上げようとしたら、押さえられた位置からスタートなので、加速ができないため、大した力は出せません。
 上げる側が勢いを付けようと力を使えば、動かした腕の中性重力は減っており、身体の中性重力とも分離してまとまりを失ってしまいますので、押さえる側との中性重力量差が大きく、押さえる側の中性重力を押し転がすことはできません。
 こうなると押さえる側が圧倒的に有利になります。これでは相手を動かすために相手の守っている中性重力部分を何ら攻めることができません。

 力でやるのではなく、押さえる側の中性重力部分(つり合い)の量を、上げる側が上回れば、押さえる側の中性重力は動いてしまい、回転力がかかりバランスを崩します。上げる側は力を作るのではなく、中性重力量を増やせば良いのです。
 相手が力と感じる程のカは必要ありません。中性重力を沢山作って、ゆっくりとやるだけで良いのです。
 そうすれば、集団が相手でも、一人一人の中性重力部分に対し個別に倒せるし、倒される相手は倒される瞬間、なお一層、安定するために中性重力部分を増やそうとし、それが次の相手の襲い掛かることになります。だから原理的には何人いても倒せることになります。

(ただし、〇気を分かっている大男が何人も中性重力をまとめるようなテクニックを使って押さえてきたら、これは無理と言わざるを得ないです。そうなると中性重力を作る早さで勝つか、一人ずつ相手をするか、相手の中性重力を力に変化させるテクニックが必要となります。)

 この、いわゆる重心や重さや力といわれるものとも違う、感じられない、目に見えないものの姿を感じ取り、量の増減を操って、相手を簡単に倒すということを〇気の達人達はやっているわけです。

 古来、こういった姿が見えないけれども、影響を与え、確かに存在しているものの総称を「気」と呼んだのではないでしょうか。
 上向きの力と下向きの力をつり「合わせる」ことによって生じる「気」を使うから、「〇気」・・・そういうことかもしれません。

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その5 心理・精神状態によって大きく変化する

<外を気にするか、内を気にするか>

 ペットボトルを持つケースをさらに考えてみます。
 非常に細かい話になりますが、ペットボトルを持とうとしたとき、最初に何気なく持ったときと、重さがあると認識して持ったときで、何が違ったのでしょうか。

 先ほどの気分とか気の持ちようといった部分を掘り下げることになりますが、重要なのは「感じよう」としたかどうかにあります。
 最初に何気なく持ったときは、おそらくペットボトルの重さを「感じよう」と意識していなかったと思います。「ただペットボトルを持つことだけ」を思うか思わないかというぐらい、一瞬考えて持ったはずです。
 しかし重さを意識して持とうとしたときには、重さを「感じよう」として、身体の感覚を意識して持ったはずです。

 ただ自分の外を変化させようと、外の空間の何かを意識して行った行動と、感じ取ることを主体に身体を意識して行った行動で、身体の使い方が変わり、体内の中性重力の制御が自動的に変わり、重さという感覚が変わっているということになります。
 このようにちょっとした目的の捉え方や精神状態の変化で中性重力の量は大きく変化しているということです。

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その5 心理・精神状態によって大きく変化する

<軽く持つのと重く持つのの差>

 人間は精神状態や意識の持ち方で、身体の姿勢や筋力状態が簡単に変わってしまいます。
 たとえば、飲料の入った500mlのペットボトルを手で持つとき、何気なく持てば重さは感じませんが、逆に重さを感じようとすれば感じられるはずです。
 しかも一旦、重さ感じるように持ってしまうと、そうとしか感じられなくなりがちです。

 この差は何でしょうか。ただの気分の違い、気の持ちようとも思えてしまいますね。人間はちょっとしたきっかけで変わらないはずの重さを変えて感じてしまうことができます。
 
 小さいことですが、これが〇気を使えている状態と使えていない状態の違いになります。この重さを感じない状態を拡大して、人間相手でも重く感じなければ〇気になります。
 それが簡単にできれば誰でも自在に〇気が使えているわけで、普段、人間は中性重力の量の変化を意図して操れていないということになります。

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その4 姿勢等の影響を受ける

<どんな姿勢が適しているのか>

 この姿勢を言葉で表現するのは難しいですが、イメージとしては、四足歩行からそのまま立ち上がったときのような姿勢です。他にもあると思いますが、大まかに特徴を並べると・・・

・顎は若干上がった状態
・胸は張りますが、肩を後ろに引いたり背中を反らせていない状態
・肩は若干前に出したような形で、力を入れずに、腕を自由に動かせる状態
・腰は反らせすぎない
・膝は軽く曲げている状態

 これらは身体の効率の良い力を外に出すときにも近い姿勢になりますので、武術をやっている人であれば、特殊な姿勢ではないかもしれません。ここで、詳しく説明をしなくても、もっと詳細な写真や挿絵のある記事等は他にいくらでもあると思いますので、それらを参考にしてください。
 ただし、重要な点はそれらの本では「効率の良い力を出す」ための姿勢の説明になっていることが多いと思いますが、中性重力を扱う上では、力は出してはいけません。

 身体の力を自在に使い、中性重力をまとめるために、基本としてこの姿勢が必要になるということです。


 

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その4 姿勢等の影響を受ける

<普通の良い姿勢ではダメ>

 ここで重要なのは、ピンと2本足で立った、身体のことを意識せざるを得ない姿勢をしていた場合、意識(無意識)は自分の身体に向かい、上下や水平方向への力が発生しやすくなり、中性重力の量が減ったり増えたりと休む間もなく変化し続けます。常にバランスをとるために、あっちへ力んで、こっちへ力んでと力を発揮し続け、中性重力は普段管理されている量から著しく外れるようなことはありません。

 気を付けの姿勢をしてもらうとわかりますが、背筋を張って、顎を引いたような綺麗は姿勢は、身体のあちこちで力を使っており、健康やカロリー消費面では理想的かもしれませんが、中性重力は減少し、バラバラになり、まとまりを失っています。普段のゆったりとした姿勢と比べても、ずっと続けるのが難しい、力の入った姿勢になってしまいます。


 人間は立って行動するのが基本であるために、立った状態で、中性重力のまとまりを増やさないと〇気は使えません。
 身体のことを考えない4足歩行のように、骨格上無理をしない、それでいて立っている姿勢というのが、中性重力のまとまりをつくるために必要であると考えられます。いわゆる力を外に発揮する筋肉ではなく、骨を立てるための筋肉を上手に使った立ち方をしなければなりません。

 そして、そういった姿勢をしているときの意識状態は身体を気にしていない、頭が少しぼーっとしたような、身体の外に気を配っている状態になっていなくてはなりません。
 身体の外に力を発揮するための筋肉が緊張しきっていない、自然な状態になっていなくてはなりません。
 肌に触れたものに敏感に反応するような、注意が外界に向けられた意識の状態にすることが条件になります。
 私はこういった意識が外に向けられた状態を「空間認知をしている状態」と呼んでいます。

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