忍者ブログ
日頃思うこと、気がついたことを綴る場所です。
| Admin | Write | Res |
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新コメント
じゃんじゃんコメントしてね。
ブログ内検索
カウンター
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

間接技や相手の身体の一部に動きを制限する技を仕掛けることによって、相手の身体管理上の右脳情報処理(身体管理イメージ)の形を変えたり制限したりして、重心範囲を狭くしたり偏らせることで、相手の動きを制限し倒れ易くしてしまうのも「〇気」の一部になり得るがそれは通常の力もしくは「〇明な力」の作用がないとできないことである。

本来の「〇気」は離れていようと接触していようとこちらの身体の状態を特定の状態に変容させることで、相手の身体管理イメージを変えてしまうものであり、その内容によっては触れずに相手を倒すことも原理的には可能になる。ただしその内容については故佐川総範のような達人に聞いてみないとわからない。なんせ触れただけで吹っ飛ばすのだから、触れなくても相当な影響を及ぼすことが可能であったと推測される。

なお「〇気道」で触れずにのけ反らせてしまうような演武が見られるが、これも「〇気」の一部である。ただし一般には感応と呼ばれる現象である。
この原理はこれまでに説明した中でもわかると思うが、頻繁に稽古する相手とは技の掛け合いの中で、無意識がその因果を覚えてしまう。
ここで言う因果とは「相手が身体をどう動かすと自分の身体にはこういう反応が現れる」ということで、簡単に言えば稽古の技という行動を繰り返すことで生じる身体管理イメージ上の癖のようなものである。
相手が「〇気」を掛けて、右脳化をさせると左脳が働きにくくなるため、「相手がどう動こうが、自分は自分で自由に動けるし影響を受けない」という通常の情報処理をすることができないか、またそれが認識できても身体が言うことを聞かず、身体管理上のイメージがむき出しのような状態になってしまう。その状態でいつもの稽古の技をして相手が技のモーションをすれば、当然「癖」が勝手に身体に反射として現れてしまう。(繰り返しになるけど、酔っぱらって記憶が無くても家に帰っていることってどうして?って考えると?)
(頻繁な行動は脳の中の記憶情報が濃いから反射行動が身体を支配しやすい)
だから離れていても視覚情報や聴覚情報で掛け手の技が確認できると掛かってしまう。

もちろん会うのがはじめての相手にはその「癖」がないため、こういった反射は現れない。
だからはじめての相手には「〇気」が掛かっていないかというと、掛かってはいるが掛け手の動きに連動した反射動作が決まっていないため現れないというだけであるので、接触して触感や重心覚に対し直接イメージの書き換えをすれば「〇気」に掛かる可能性は高くなる。
はじめての相手にも容易にかかるようにするためには、環境により身に付いたり付かなかったりする癖ではない、人間として生きる上での誰でも身に付けている当たり前の反射行動の中で、相手を制する上で有利なものを、自分の身体でどう表現すれば掛かるのかを研究する必要性が出てくる。「〇気」を発見するとはそういうレベルで、相手の身体に有効に効くものを追求することになると思われる。
これができたときに感応ではない、いつでも誰にでも効く「〇気」が成立する。

俳優やパントマイムや上手いダンサーには表現力というもので、観衆を変容させる能力がある。
これは、身体というものを表現したい状態にもっていくことで、その場における臨場感を醸し出して観衆にその場にいるようなリアリティや錯覚をさせている。
そこでは当然、観衆は相手自身になりきるほど感化されるようなことはあり得ず、相手の右脳は刺激しても左脳は機能しているため、観衆が自覚を見失うようなことはほとんどない。
「〇気」は「〇気」という目的に合わせて身体を練り上げることで、相手の左脳を停止させて、右脳を活性化させて、相手自身になりきるかのような身体操作を実現してしまうところに妙がある。
左脳が停止された相手は臨場感のある幻想を接触した相手の身体から受け取ってしまうのである。
そしてそれを身体が現実に表現をしてしまう。その結果種々の「〇気」現象が現れる。
要は、演じるような表現が実は相手の身体管理の無意識イメージを変容させる上で、大きな意味合いを持つということ。
 
続く

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Font-Color
Mail
URL
Comment
Pass
phot by Art-Flash * icon by ひまわりの小部屋
designed by Himawari-you忍者ブログ [PR]