では肝心の、身体意識の改善により体の重さを利用するとスノーボードにおいて何ができるのかについて・・・。
まずは、正しい姿勢で重力を感じ取れるようになると、地心に向かって落ちている自分に気がつく。地心から、頭の真上まで貫く1本のライン(軸)を意識し、それを常に維持するようにすると、そのラインが地球と一体化し、安定感を感じ取れるようになる。それはまるで石や木のように重力に固定されて動かない物体になったのと同じ感覚だ。ここまでくると、例え自分と地球との間に物があろうが、揺るがない安定感を感じ取れるようになる。
実例をあげれば、玉乗りをしていてもそのラインを崩さなければ、バランスを崩さないということがわかるようになる。
スノーボードで言えば、板を履いていようが、板の下にレールがあろうが、地球と体のライン(軸)を崩さなければ絶対に不安定にはならないということが理屈ではなく体感できるようになる。
またラインを意識することで滑走スタイルが自然と良くなってくる。
一気にプロやインストラクターのようなバランスのとれた滑走スタイルに変わってくる。
つまりどれだけ、ゲレンデを隅から隅まで滑ろうが、常に自分は地心に落ちているだけであって、それを利用し地球表面を移動していただけという物理現象に気がつくようになる。体感できるようになる。
次回はさらに掘り下げてオーリーや回転力を作り出すために応用できるという点について解説する。
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