本題に入る前に、身体意識について簡単に説明しようと思う。
身体意識とは、「体はこう使うもの」、「こう動かせるもの」だと各個人がほとんど無意識に感じている意識のことである。
これはスポーツ・武術関連の専門書等でよく用いられる用語である。
スノボーは普段の生活では体験のできない状況に体を適応させることが必要になることがある。
こういった場合、普段は「体はこう使うもの」と感じている意識が無駄な動きを作り出してしまうことがある。
また普段は、体とは「こう動かせるもの」と感じている意識が本来、身体物理上で可能な動作を不可能にしてしまっていることがある。
つまり幼い頃であれば「そうやればいいんだ」と見ただけで簡単にできることでも、大人は体の使い方に固定観念を持っていることが多く、それが動作の習得を困難にしている場合がある。
普段とは違う体の使い方が必要になる場合があるので、特に精度の高い動作を行う上では、意識を改革していくことが必要となってくる。
大人はこれを頭を使って学んでいかねばならない。
次回は身体意識を学ぶための基本を紹介する。
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