前から、嫁さんや母親には手当て治療の真似事は定期的にやっていた。
父親は職人で、少し頑固っぽいところも感じていたので、おそらく手当て治療みたいなものには関心もないし、信じないだろうな・・・と勝手に思って、いままで、そういった話すらしたことがなかったし、やったことは当然なかった。
父は今年、脳梗塞で一時入院し、幸い大事に至らなかったので、今はそう不自由なく生活しているが、重いものを持つ仕事を長年やっていたので、腰を痛めるのはしょっちゅうあるし、ここのところの気候の変化で少し調子が悪そうな時があるようだった。
夕べ、話す機会があったので、少し背中から頭にかけてを触ってみると、男にしては小柄なのに、力仕事をしていた人なので、思ったより筋肉の付き方はしっかりしていて、しかもそう固まっているところが少なかった。
若干、腰と肩甲骨の間付近にこわばりがあったので、何気なくそこを治療してみた。
嫁さんや母親に治療をしたときよりも、治療の手ごたえがあるというか、明らかに効いているのがよくわかった。驚くほど素直な身体と言うか・・・。
すぐにやわらかくなった。
その後、終わって話をしていると、何も説明していないのに
「背中が楽になった。何かがスーっと抜けていくような感じがした」
と言っていた。
自分でもそこまでの感覚はなかなか感じたことがないのに、
鋭い、良い感性を持ってるなあ・・と感心した。
自分も昔から決してがっちりしている体型ではないし、筋肉も付きにくい。
父親のセンスの良さからすると、この技術はもしかして、遺伝による体質とか骨格的な性質も影響するのかもしれないと感じた。
向いているタイプっていうのがあるのかもしれない。
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