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その2 中性重力は守られる(その2)
<中性重力部分は守られる>
人間は空間位置的に安定するために力の働いていない中性重力が必要であり、一定量を常に確保しています。
また倒れたり、回ってしまったりを防いで安定するために、その中性重力に回転が生じないように、筋力で外からかかる力に抵抗して、中性重力の状態が変わらないように守っています。
この外からの力に対し、中性重力部分を維持しようとする抵抗力と、維持されていて力が働いていないからこそ安定するという中性重力の性質が表裏一体となって、人間を倒れなくしているシステムです。
言い換えると、体内で力がかからない、力を発しない部分をつくって、それを変化させないことによって、空間的な固定(維持)を実現するための仕組みというところでしょうか。
これが木村達雄さんのいうところの「非物質的防御システム」の正体だと私は思います。
中性重力は人間の動きの中でも変化の少ない、静止した、安定した部分に存在します。
一般的にはこれが「重心」と呼ばれるものと一致するものであると思いますが、その性質は一般認識とだいぶ開きがありますね。
<重心について>
物理でいう「重心」とは引力が働く荷重の中心です。しかし、この中性重力の中心は果たして重心と同一のものといえるのでしょうか。
地球との関係性上、地球にかかる人間の重さの中心、落ちる力のかかる中心と考えれば、確かにそこは重心ですが、人間の感覚でいえば、決して重さの中心ではありません。落ちる力と止まる力が丁度つり合ってなにも無くなっている部分です。
私はそのかかった重さを無くしている中心部分にあたるものなので、これを便宜的に「無心」と呼んでいます。相手の攻撃を避け、遠ざけて、動かしたくない、守りたい部分にこの中性重力の核である無心が存在します。
ここを「重心」として、重さを基調とした力のやりとりにするのか、ここを「無心」として、軽さを基調とした〇気のやりとりにするのかで、人間を相手にした結果が大きく変わるので、この捉え方が非常に重要であると感じます。
人間は客観的には「物体」でありながら、主観的に自ら動き、調整する「物体」です。