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まえがき(利用上の注意点はこちらです。新規さんはご一読ください。)

(今後の章の概要も含みますが、第3章のまとめとして。)

<バランスとは?>

 普通、日本語でバランスといえば、倒れそうになる方向へ力を出したり、支えたりして体を安定させる仕組み(システム)やその能動的な行動を指すことが多く、あんまり明確に日本語としての言語化はされていない印象ですが、英語のバランスの日本語訳は以下のとおりです。
(出典がwikiなので当てにならないかもしれませんが、参考までに)

・バランス(balance)とは、ラテン語の「bilanc」という単語が語源になっており、
 これは「二つのお皿」「天秤」を意味する。
・現在の英単語として「balance」と言えば「天秤」「釣り合い」「均衡」「平静」
 「安静」「安定」なども意味する。
・バランスとは、「つり合いを取る事」「つり合いが取れている状態」などを意味する
 単語である。
・日本でも「バランスが取れている」「バランスが悪い」など半ば日本語として
 定着している感がある。
・物理的な安定以外にも「心のバランス」など、心の安定についても使われる。

 バランスとは、本来は「つり合い」を意味しています。
体感としては、バランスとは、倒れそうになる方向へ力を出したり、支えたりして安定させる行動と思われますが、それよりももっと大事なことがあります。
 バランスとは「つり合い」=力のつり合いです。
 ここで注目していただきたいのは、つり合わせること自体ではありません。力と力を突き合わせて、強さを加減する・・・それは感覚でわかるものです。つり合わせることによって、結果として何が出来上がっているかということです。つり合わせることで、中性重力(つり合いの量)をたくさんつくって、空間的に安定させているのです。

※通常、バランスというと、立っている状態を維持するための前後左右のバランス感覚を思い浮かべそうですが、実際に重要なのは上下のバランスです。これが質量として大きな空間固定の役割を担っています。地球からの引力の恩恵により下に引っ張られることから、生じる力がまずは大元です。逆に言えば、仮にまっすぐ立っている人間であれば、前後左右には何もしなければ力は生じません。

 大きくつり合いがとれた人は小さくつり合いがとれた人よりも空間位置的に維持しようとする慣性が強く働き、動きにくくなるため、ぶつかったときに動かされにくくなります。

 このつり合いを多くつくった人が持つ、つり合いの量=中性重力を相手よりも多くして、相手を簡単に倒したり、動かしたりしてしまうのが〇気の正体です。

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<中性重力>

 私が〇気を学んで気が付いたこの技術の正体は、陸上において、この中性浮力と等しい意味合いにあたる、いわば中性重力という概念を理解し、体験・体得し、それを使いこなすことです。
 わかりやすく言いかえると、引力によって下に向かう力と、下に向かうが故に得られる地面からの反対の力を丁度つり合わせた状態の時、上下どちらにも引っ張られない、まるで浮いたような、体内に生まれる擬似的な無重力状態の重量(質量のエネルギー)のことです。

 これについては、単に「質量」と呼んでも、その状態が全くイメージが湧かず、残念ながらそれ以上に日本語に適した意味の言葉が見つからないので、私個人としては、表現が正しくはないものの、仮に中性重力(無重力質量の状態)と呼んでいます。

 質量は地球上では、引力により必ず重さという力になってしまうので、人間は、それを身体で支えて相殺して身体の中心付近で重さを無くしている(感じなくしている)状態です。
 もちろん感じないのは人間本体にとってのことですので、体重計に載れば、下向きの力(重さ)がなくなっているわけではありません。地球との関係性では重さは消えることはありません。
人間にとっての自分の重さを測る体重計は身体の真ん中(腰付近)にあって、そこに重さがかかるかどうかで自分の身体の重さを感じているという解釈でもよいのかもしれません。
 また無重力になっているのは身体の内部の出来事で、外には影響ないという解釈でもよいかもしれません。

 これは特別な出来事ではなく、意識しなくても、普段、ひとりで何気なく行動していて自分の重さを感じていない時は、それができています。
 しかし何かを意識したり、力を出してしまうと、そのつり合いが消えてしまって、重さや力を感じてしまいます。

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<重量感が消える脳の認知>

 ここまででお気づきになった人もいるかと思いますが、この疑問に敢えて答えを提示したいと思います。
 〇気の正体、それは「無重力に近いもの」です。それそのものを言葉にすることは難しいですが、それに最も近く共通認識できる言葉が「無重力」だと思います。
 無重力といえば、宇宙空間のような浮いて、力の働かない、空間の状態ということになるのでしょうが、一般的な理解では宇宙に行かないと無いもので、地球上では存在しないものと思われています。
 しかし地球上でも似たものを探せばいくつか見つけることができます。
たとえば水中では浮力が働くため、重力の影響が少なくなります。

 中性浮力という言葉があります。これは(スキューバ)ダイビングに関する言葉です。水中では浮力というものが働き、上に向かって力が働きます。この浮力に等しい重しを身体に付けることによって、浮きも沈みもしない静止状態を作り出すことができ、その状態を中性浮力と言うそうです。
 この方法は宇宙飛行士の訓練でも採用されています。それだけ上にも下にも引っ張られない状態というのが実際に宇宙で人間の感じる無重力状態に似ているということなのでしよう。

 また同じく宇宙飛行士の訓練として、飛行機の自由落下というものがあります。
自由落下している物体内は落下が止まらないため、擬似的な無重力状態になると言われています。

 このように地球上でもこういった無重力に近い状態を作り出すことが可能です。ただし、これらはあくまで擬似的な、ある範囲の内部が無重力になった状態であり、いわゆる全てに働く無重力というのは、地球から遠く離れた宇宙空間でないと発生しません。
 しかしここで重要なのは、正式な無重力が何かということではなく、人間の構造上(認識上)の話で、この中性浮力も自由落下も、体験している人間にとっては、「無重力と同様に感じる」という点です。
 人間の身体や脳の構造上、「無重力に近い状態=重さがない」と認知されてしまうとしたら、もしも「無重力に近い状態」を自在に使いこなせれば、〇気のような現象が起きることのヒントが、何か見えてきそうではありませんか。

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<身体を倒れなくしているシステム>

 再び「合気修得への道 佐川幸義先生に就いた二十年/木村達雄」からの引用です。

「合気とは何か?私の感覚では、この非物質的防御システムのスイッチを切ってしまう技術だと言えます。その電源をー瞬切ってしまう技術です。
そうすると単なる物質的な肉体だけになるので、抵抗することができなくなるのです。
また何人いてもスイッチを切ってしまえば、人形がいくつか集まっただけと同じになってしまいますから、多人数に押さえられても、少なくとも理論的には同時に倒すことが可能になります。
合気によって実際人体が単なる物質のような存在になってしまうことから、人体がたしかにある非物質的システムによって支えられているのだと確認できます。」

 人体には倒れなくするための筋力等によらない非物質的防御システムがある。
そのシステムのスイッチを切るのが〇気であるという内容です。

 さて〇気上げで押さえられた腕を上げる現象を成立させる要件は次のとおりでした。

 ・力を入れなければよい
 ・重力が無くなって、体重が使えなくなればよい

 以上の点からすると、体重(重さ)や力が無くなれば力を出せなくなり「倒れなくするシステム」のスイッチが切れて物と同じようになるのでは?
つまり、「力を発揮したり、力で押さなければよい」という道筋が浮かび上がってきます。

 ではそうするためにはどうしたらよいでしょうか。
力を無くすという点について、1つ具体的に見えてくる部分があります。

「 質量 × 加速度 = 力 」

で力が発現するのであれば、質量は変えられないとしても、加速度を小さくしてしまったらどうでしょうか。加速しなければ力は無くなります。
物体に対する加速するような動作・作用を止めてしまえば、力(重さ)ではなく、宇宙空間のような無重力状態の質量に近づく訳です。
これを人間で言えば・・・

 加速する動作 → 身体の筋肉による急激な加速動作
 加速する作用 → 地球の引力により、常に身体にかかる重力加速度

これを何らかの方法で消してしまえば、

・力は入らない(力は出ない)
・体重が使えない

という〇気を叶えるための条件が成立しそうです。これをクリアするための方法はあるのでしょうか。

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<力では倒せない>

 物が物を押したり、倒したりするときは、

F(力)=M(質量)×A(加速度)

という物理式で結果が推定ができますが、人間が人間を押す場合には、物理式のとおりの力だけでは倒すことができません。
 力で相手を倒そうとすると、次のような問題が発生します。

「合気修得への道 佐川幸義先生に就いた二十年/木村達雄」からの引用です。

「たとえば倒れないようにがんばって立っているAをBが押して倒そうとします。
Aが鍛えた大男でBが細い弱々しい男のような場合を想定すると、まずAは倒れることはありません。
しかし、もう少し深く考えてみると、それは非常に不思議な神秘的とも言える現象であることに気づきます。Aはたった二つの足の裏が地上に乗っかっているだけです。重心も上のほうです。足が接着剤で地面に貼りついているわけでもなく、ロボットのような大きな足裏でもありません。Aが同じ形で同じ重心配分の単なる人形だった場合、足を踏ん張って耐えられるはずはありません。いくら内部を強い物質に置き換えても、外から押してくる力に対抗して倒れないということは不可能です。」

 つまり動き方(技術)や筋肉量は別として、力の量で言えば、身体の大きい人や太っている人の方が重いので力を発する上では有利になります。幼児に正面からパンチされてマトモに倒れてしまう大人はいません。ボクシングや柔道で体重別に試合が行われているのはこのせいです。
 力の出し合いで相手を倒すには小さい人は大きい人には圧倒的に不利なのです。力を発するとはこういうことで、方向性のある力の量の比べ合い(ぶつかり)で勝敗が決まることになります。
 では、同じ体格同士で押し合いをしたとして、若干でも力の強い方が確実に相手を倒せるかといえば、そうではありません。むしろ力と力のぶつかり合いでは勝敗が決まらず、簡単に倒すことはできません。
 倒れないとしたら、物理法則に当てはまるのか当てはまらないのかは別として、何か倒れないように身体をコントロールしている仕組みのようなものが人間にはあるということです。

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